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藤沢市30日美術館「関野晃平展」 [アート(藤沢)]

 関野晃平氏は藤沢出身の漆工芸家です。かつて白洲正子氏をして「現代の漆芸では
一番の人」と言わしめた作家でしたが、残念ながら昨年1月、ご逝去されました。
生前は派手さを嫌らわれたこともあって、地元でもまとまった作品公開の機会が
ありませんでした。
 2/3から始まる第14回の藤沢市30日美術館は、この方の展覧会です。
藤沢今昔まちなかアートで度々お世話になってきた旧家の一つに関次商店さんが
あります。旧東海道藤沢宿(現在は藤沢市本町)沿いで、明治6年に創業、繁栄した
穀物肥料商で、今も貴重な蔵などをお持ちです。関野晃平氏はこちらの現在の
ご当主の弟さんでしたことから、訃報は私どもにも非常に悲しいことでした。
 その後、まちなかアートメンバーで私の連合い、佐々木薫が30日美術館の
実行委員も務めていたことから今回の企画が始まり、関係者の尽力で開催実現の
運びととなりました。是非、この機会に多くの方々にご来場いただきたいと
心から願っております。

30日美術館表 1.jpeg
30日美術館表 2.jpeg

藤沢今昔まちなかアートめぐり2014 [アート(藤沢)]

 2014案内状マップ1.jpg.jpeg
 藤沢今昔まちなかアートめぐり2014の公開が始まりました。
最初の週末、4日はレセプション、ワークショップ、ライトアップとツアーは
無事開催できましたが、5日は台風が接近。公開時間延長でのライトアップ中止と
6日帰国予定のラウラ・フェルデベルガ(ラトビア)を念のため、急遽前日に成田まで
送りだすこととなるなど、大変慌ただしい状況になりました。結果としては6日午前は
成田エクスプレスは全て運休となったので、判断は正しかったようです。

 2014案内状マップ4.jpg.jpeg
 今年は6か所の会場で国内作家11名、海外作家2名の計13名が参加しています。

中雀門2014.jpg
 ライトアップ時の遊行寺中雀門。現在境内では最古の建造物で、江戸期安政年間の築。

稲元屋2014.jpg
 伊東 直昭 「稲元屋呉服店外蔵に用意された絵画」 (ライトアップ時) 
 素材:プラスティックシート、アクリルメデュウム、アクリル絵の具
 

まちなかアート2014へ クラウドファウンディングによるご支援をお願いいたします [アート(藤沢)]


 暑中お見舞い申し上げます

 
 あと二ヶ月ほどで、今年も「藤沢今昔まちなかアートめぐり」です。
皆様に支えられて、2010年から数えると今年で第5回を迎えます。
知名度も来場者数も着実に増していますが、今年は一昨年以来の海外
アーティストの招致と滞在制作(アーティスト・イン・レジデンス)を行い、
また昨年初めて試みて好評だった、作品と建物等のライトアップも行います。
この際の夕刻からの会場めぐりツアー(湘南藤沢文化ネットワークとの連携企画)
他にもホームページの刷新、活動紹介の印刷物などのにも力を入れます。
そのため、広く皆様からのご支援を募りたいと考え、これも初めての試みで、
クラウドファウンディングを行うことといたしました。
下記からリンクしておりますので、是非ご覧いただきまして、ご賛同いただけましたら、
お力添えの程、どうぞよろしくお願い申し上げます。

  

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[藤沢今昔・まちなかアートめぐり 2014]  
藤沢今昔まちなかアートは神奈川県藤沢市の藤沢宿地区で2010年から活動を始め、
今回で5回目になります。この活動は同地区を中心に残る、貴重な旧家の建造物、
邸園等の歴史的な遺構、景観の保全の必要性と活用の可能性を、現在進行形の
アート作品展を通じて提示し、未来に繋げていきたいと考えるものです。
今回は海外からのアーティスト・イン・レジデンスの実施と、昨年好評だった
ライトアップを複数回行うなど、いっそうの充実を目指します。

企画概要 企画名称 藤沢今昔・まちなかアートめぐり2014
主催 藤沢今昔まちなかアート実行委員会
共催 湘南藤沢文化ネットワーク
後援 スウェーデン大使館、ラトビア共和国大使館 、
   藤沢市、藤沢市教育委員会、藤沢商工会議所、神奈川新聞社
助成 神奈川県(内定)、他文化財団(予定)
協賛 NPO法人アートトラスト、motiongallery、立正山光妙寺、ソフトマシーン
  藤沢本町ファミリークリニック、藤沢宿遊行の盆、藤沢ロータリークラブ、  
  (株)福田屋、(資)佐々木材木店、 (有)藤保水産、アートフレーム、
  成城さくらさくギャラリー、藤嶺学園藤沢中学校 高等学校校友会、
   ユニオンファーマシー、
  他 湘南教育文化研究所、個人協賛の皆様(予定)

協力(株)さんこうどう、東海大学工学部小沢研究室、(株)いなもとや、
   旧鎌田商店、有田家、白旗神社、石曽根、(株)泉川電機商会、
   藤沢文化創造の丘をすすめる会、 他、
(資)井本製菓、個人協力者の皆様(予定)

展示公開実施期間 2014年10月4,5(土、日)11,12,13,(土、日、月・祝)
         18,19,(土、日)25,26(土、日) 実施内容 9月最終週より作品の現地制作・設置、          10月各週末展覧会 4,5日ライトアップ、4日会場ツアー、他ワークショップ等 
実施場所 旧稲元屋、旧鎌田商店、石曽根、他/藤沢市本町  有田家、他/藤沢市大鋸  
     白旗神社、他/藤沢市藤沢 
参加作家:ASADA、石井太介、石井夏実、伊東直昭、伊藤久也、熊坂兌子
     岩崎幸之助、 emiko sommer、佐々木薫、坂東正章、平井庄子、他
海外招待作家:Sofia Tolis ソフィア・トリス(スウェーデン)、
       Laura Feldebergaラウラ・フェルデベルガ(ラトビア)
お問合せ連絡先 090−1212−4415(伊東)E-mail :fsmuse0911 @yahoo.co.jp
        http://f-artkonjaku.info/ 

藤沢今昔・まちなかアート2013 [アート(藤沢)]

 2013案内jpg.jpg
藤沢今昔・まちなかアートめぐり 2013

 藤沢のまちは鎌倉末期よりの寺社とのかかわりや、戦国期の要衝として,
また江戸期以降の東海道の宿場など、多様な歴史を有します。
この活動は旧藤沢宿地区を中心に残る、貴重な旧家の建造物、邸園等の歴史的な遺構、
景観の保全の必要性と活用の可能性を、現在進行形のアート作品展を通じて提示し、
未来に繋げていきたいと考えるものです。
 第4回となる今年は初めて、夕刻からのライトアップも行います。

*企画概要

企画名称 藤沢今昔・まちなかアートめぐり2013

主催 藤沢今昔まちなかアート実行委員会

共催 藤沢文化創造の丘をすすめる会、湘南藤沢文化ネットワーク

後援 藤沢市、藤沢市教育委員会、藤沢商工会議所、神奈川新聞社

助成 神奈川県

協賛 湘南教育文化研究所、藤沢本町ファミリークリニック、光妙寺、
   藤沢宿遊行の盆実行委員会、(株)藤長製パン、藤沢ロータリークラブ、
    (株)ソフトマシーン、 (株)福田屋、(有)フォース、(有)藤保水産、
   藤嶺学園藤沢中学校 高等学校校友会、(資)佐々木材木店、 ユニオンファーマシー、
    さくらさくギャラリー、個人協賛の皆様

協力 (株)さんこうどう、東海大学工学部小沢朝江研究室、(社)神奈川県建築士会、
   NPO法人旧モーガン邸を守る会、 白旗神社、旧鎌田商店、 関次商店、(資)井本製菓、
(株)いなもとや、有田家、蔵まえギャラリー、泉川電機商会(株)、(有)豊島屋本店、
みつはし園茶舗

実施期間 2013年10月4,5,6日(金、土、日)11,12,13,14日(金、土、日、月・祝)
18,19,20(金、土、日) 通常各会場の入場は無料
6日18:00よりオープニングレセプション(参加自由、会費1000円) 
     12 日17:00より湘南藤沢文化ネットワーク主催ライトアップツアー
    (各会場をまわります。参加費500円)
     同日19:30より蔵まえギャラリーにて、ミニレクチャー
    (講師・東海大学工学部教授 小沢朝江氏)

   および懇親会(会費2000円)/ 申込お問合せ・蔵まえギャラリー
Tel:0466-25-9909 藤沢市藤沢630-1

実施場所・展示作家 

  白旗神社:岩崎幸之助

  旧鎌田商店蔵:ASADA、emiko sommer、藤川真由子

  関次商店蔵:伊東直昭、伊藤久也、坂東正章

  旧稲元屋呉服店:加藤佳苗、熊坂兌子、佐々木薫 

  蔵まえギャラリー:エサシトモコ
           (井本菓子舗、豊島屋本店、みつはし園茶舗にも展示あり)
           新倉郁子、各会場紹介と各作家の今年の展示プランニング作品 

  有田家:石井夏実、平井庄子  

  旧モーガン邸:佐野晴美(10/8,12,13公開)

お問合せ連絡先 090-1212-4415(伊東)
E-mail : fsmuse 0911@yahoo.co.jp
http://fujisawart.exblog.jp


湘南藤沢文化ネットワーク2周年記念事業 [アート(藤沢)]

 藤沢市内を主な活動拠点とする7つの市民文化活動団体※の連携組織が
湘南藤沢文化ネットワークです。2011年1月の発足から、2周年を迎え、
下記の記念事業を実施いたします。どうぞよろしくお願いいたします。

※善行雑学大学、NPO法人旧モーガン邸を守る会、鵠沼の緑と景観を守る会
 蔵まえギャラリー、藤沢今昔・まちなかアート(藤沢文化創造の丘をすすめる会)
 鵠沼景観まちづくり会、江の島みちルネッサンス推進協議会
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー   
  湘南藤沢文化ネットワーク設立2周年記念
  「藤沢宿の歴史と文化を活かそう!」概要

 ① 展示:江戸〜昭和のおひなさまとなりわい資料など
      蔵まえギャラリー/稲元屋、関次商店、宮崎家、他
      藤沢宿内8か所の店舗(桔梗屋、石曽根、さんこうどう、福田屋、
                豊島屋、みつはし園、井本製菓、田中商店)

 ② 第10回歴史文化めぐり:「ひなまつり・藤沢宿の町家と蔵をたずねて」
   各展示箇所をめぐるツアーを実施。
   3月2日(土)10:00~12:30 参加費・500円 ※要申込
 
 ③シンポジウム:「川越宿に学ぶ歴史的建造物の活用」
  (川越宿の歴史を活かしたまちづくりの実態を学び、
  藤沢の現状に照らしての考察を行います。)
  共催:藤沢市教育委員会、藤沢文化創造の丘をすすめる会
  期日:3月2日(土)会場:済美館3階会議室
  13:00開場 13:30~14:30基調講演 14:40~16:30シンポジウム
  基調講演  荒牧澄多氏(NPO法人 川越蔵の会会員、
        NPO法人 全国町並み保存連盟常任理事)
  パネリスト 小沢朝江(東海大学工学部教授)
        杉渕武(元藤沢市計画建築部長)
        伊東直昭(藤沢今昔・まちなかアート企画) 
  全体司会  佐藤里紗(建築家 ヘリテージマネージャー)
        ※要申込
 
 ④ 懇親会:17:30~19:00 蔵まえギャラリー 
       一般参加費・2000円 ※要申込

 ※申込、お問合せ:蔵まえギャラリー Tel:0466-25-9909(11~17時)
 または Tel:090-1212-4415   E-mail:mymykv@ybb.ne.jp (伊東)
 

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ヘリテージマネージャー講座修了 [アート(藤沢)]

 昨年夏から、神奈川県の邸園(歴史的建造物)保全推進員養成講座を
受講してきました。これは県と(社)神奈川建築士会が主催で、特に
相模湾沿岸地域一帯に残る歴史的建造物や邸園を官民恊働で保全活用に
あたろうという趣旨に基づくものです。最初は基本的に建築士の有資格者のみを
対象としていましたが、一昨年からはそれ以外でも活用に取組む人材も
「活用マネージメントコース」として受講できるようになりました。
ただ、受講できるかどうかも主催者側の判断で、この基準などはわかりませんが、
幸運にも選ばれたので、まあ真面目にやってまいりました。このコースは
通算で29.5時間(建築士対象の保全設計管理コースは倍の60時間でたいへんです)。
月により違いますが多い時は月の内2日くらいで半日程度の講座、少ない時は
月一で1時間半程度という日もありました。どうにか2/2に活用事例の紹介
(手前味噌ですが、一番深く関わってきた藤沢のまちなかアートを取り上げました)
をもって、無事修了となりました。

 沢山の知識がしっかり身についた、とは正直とても言えないのですが、
例えばここ数年の藤沢のまちなかアートなどでの取り組みの中で、今後の
企画はもちろん、活動の過程で見えてくる、実質的な継続保存の取り組みや
補修、維持管理について、法や制度のことなどでの必要事項や、現状自分の
資格や能力で欠けて点はそれなりに見えてきました。なので一定の意義は
あったかと思います。要はこれからですけど。
(修了証などいただくのがあまりに珍しいことなので載せます)

ヘリマネ修了証.jpg



アントニン・レーモンド 遠藤新展 [アート(藤沢)]

 度々取り上げていますが、藤沢市には公立の美術館、博物館といった文化施設が
ありません。このため、本来は美術を愛好する市民の活動向けの施設である
市民ギャラリーにスペースを確保して年一回「30日美術館」が行われてきました。
藤沢市教育委員会の生涯学習部、文化推進課が主催ですが、市内の美術関係者や、
他市の美術館学芸員からなる実行委員会が企画に携わっていますが、これには
自分の連合いも加わっています。
 今回第12回となった催しを紹介させていただきます。

レーモンド・新・1.jpg
レーモンド・新・2.jpg

 このシリーズで建築が取り上げられたのは初めてで、興味深いものになっています。
尤も、アントニン・レーモンドの手がけたグリーンハウスは神奈川県の管理下にあり、
また、遠藤新の近藤邸は藤沢市の管理下で、しかも登録有形文化財の指定を受けながら、
保全と活用の不充分な現状下にあります。今回の企画展を通じてより広く深く、
こうした問題に多くの目が向くことを願うものです。
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ポットスティルみてた? [アート(藤沢)]

 
 このところ地元、藤沢の活動企画にかかわる機会が多く、
 いろいろと模索を続けていますが、必然的にかかわりのできた場所、
 周辺や町自体についても、歴史を抜きにはできません。

 例えばこのところ気にかかって調べたり、絵にも描いたりしているのが、
 現在の南藤沢付近のこと。今、ディスカウントスーパー・OK藤沢店の
 ある場所には1927(昭和2)年に創業された「東京醸造」という酒造メーカーの
 工場(醸造所)があったそうです。1937(昭和12)年に国産では2番目の
 本格的なモルト・ウイスキーである「トミー・ウイスキー」を発売しました。
 (藤沢市文書館調べ)
 1950年代半ばには倒産してしまいますが、その後僅かの間寿屋(現・サントリー)
 が関東方面進出の足場として操業していたそうです。
 (神奈川県立川崎図書館社史コレクション/サントリー百年史より)
 そしてこの場所の斜向いの山内病院には、現在も大変立派な楠が聳ています。
 HPで拝見すると「楠とともに80余年の歩み・・・」とあります。
 お尋ねしたところ総務課の方によると開院時、既にあったようだが、
 それ以上の詳細は不明とのこと。
 現地は買い物等、日常も含めて頻繁に訪れる場所ですが、以前から妙に気になる
 磁場のあるところだったのです。今回、図らずも歴史的な特性に触れることができて
 嬉しく思いました。
 
 ここからは私ならではで、かっとび気味になりますが、楠にはそれを食草とする
 代表的な昆虫として揚羽蝶の一種、アオスジアゲハと山繭科の大型の蛾である
 クスサン(楠蚕)があります。80余年、この地の変容と共にあったこの楠では
 おそらく、これらの虫達も代を重ね、その命を繋いできたことでしょう。
 その眼差しの、あるいは記憶のどこかにはもしかしたら、かつて目の前に有った
 例の醸造所の景色もうつっていたかも知れません。
 そんな絵です。

ポットスティル.jpg

「ポットスティルみてた?」 アルビレオ紙、アクリル、水性色鉛筆


  
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