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昔は「淫獣魔人」だった!(加筆) [アート・ロック]

 Iggy Pop(イギー・ポップ)はやはり絵になるな。
 実は音的には長く、多くを聴いてきたアート・ロックの始祖と
 言ったら、やはりV・アンダーグランドとその後のルー・リード、
 ジョン・ケイルだったのだが、イギーの初期、STOOGES(ストゥージズ)も
 聴き返すと実に興味深い。「元祖パンク」的言われ方もするが、確かに猛烈な
 破壊衝動とケムたいヤバさが十二分ではあるが、音楽性の幅、奥行きは
 相当なもの。イギーが還暦すぎて今なお、現役を張れる底力はこの頃から
 潜在していたのだと感じる。
 なお、ストゥージズのギタリスト、ロン・アシュトン氏は今年の1月に
 亡くなられた(享年60)。もっぱらソロ活動だったイギーが、原点に立返って2007に
 再結成し、アルバム1枚を発表。さてこれからが楽しみ、というとこだったのに
 極めて残念です。ご冥福を祈るばかりです。

 画像はストゥージズの3rd、ロー・パワー(1973。この始めての邦盤化の折のタイトルが
 迷珍訳?でその名も名高き「淫獣魔人」でした。なお昨年にも再発があって、ここでは
 わざわざ「淫力魔人」と名付けています)と1999年(52才、もう10年か!)のソロ、
 アヴェニューBのジャケ。

IGGY.jpg





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コメント 3

直itoh

geppei様 有り難うございます。
iggyは見かけによらず、必ずしも我を通すタイプでは無く、
むしろ周りに気を使い過ぎるきらいが有って、それ故に作品
(ALやライブ)のまとまりや強度にばらつきもみられるようですが、やはりいつも気になってしまう不思議な存在です。

by 直itoh (2009-08-15 23:48) 

geppei_from_saito

仏像展お疲れさまでした。
先日DVDで映画「JOY DIVISION」を見ました。
気になってwikiで調べましたところ、イアン・カーティスが最後に
聞いていたレコードがイギー・ポップだったようです。
縁起でもない話題ですけど。
お盆ですし、何となくシンクロする感じがありまして反応してしまいました。

by geppei_from_saito (2009-08-16 23:14) 

直itoh

こちらの展示の折はお世話様でした。そちらは引き続きで
もう一頑張りですね。
イアン・カーティスの逸話の作品は1977作の“The Idiot”と
言われてますね。この年もう1枚発表された“Lust For Life”と共に
ソロ初期の傑作です。ご存知かも知れないが、これらは事実上、
デヴィット・ボウイとのコラボレーションで制作されました。
この頃、イギーもボウイも薬物のデトックスが必要な状態に
ありました。そうした中、ブライアン・イーノやさらには、
ロバート・フリップらとのこれまたコラボで、彼の作品史上
最高点となる「ロウ」「ヒーローズ」を生み出すこととなった
ボウイですが、この経験がさらにイギーとの共同作業では
相乗効果を発揮しています。角度を変えると共作した中から
ボウイが歌ってヒットした「チャイナ・ガール」なんて曲も有って
これは結果として印税等でイギーを助ける事にもなりました。

なんか長くなってすみません。これらを聴き込んでいたこの頃、
私は高三から一浪の受験期。パンクと共にこれらが生きる糧で
ありました。  



by 直itoh (2009-08-17 01:35) 

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