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V.D.G 日本公演 [アート・ロック]


 ヴァンダー・グラーフ・ジェネレイターがついに来日。昨27日を皮切りに来週まで
 各所で公演が続く。明日から忙しいのでなんとか初日の東京公演(渋谷O-West)を立見。

 アンコール1回含め、約1時間50分はあったか。あっと言う間に感じたが
 しっかり濃い内容で充実した公演だった。 
 最新作「トライセクター」と70年代の代表作からを取り混ぜての演奏。
 往時のメンバーでは唯一、管楽器のデビット・ジャクソンさんが欠けているが
 演奏そのものにもの足りなさは無い。まあその分、キーボードのヒュー・バントンさん
 の手数(フットペダルのベースも含め)は増えてるかも知れないし
 ピーター・ハミルさんが弾くエレピやギターの比重も増しているのは確かだろう。
 新作ははなから管抜きだった分、アンサンブル的にも例えばディストーションを
 効かせたハミルさんのギターも結構はまっているように聴こえた。他方旧作で
 ジャクソン氏のパートだったところのカヴァーにまわったと思しきとこでは
 不器用さもかいま見えたがこれも自分にとっては微笑ましい。
 それは「歌う」か「唄う」か、または「詠う」か「唱う」なのか?あるいはその全部かも
 知れないハミルさんのパフォーマンスは、ことばと音の関わりをに可能な限り
 敏感かつ大胆に切り結んでゆく。それはたいそう不安定で振幅の激しいものであり、
 職人的な音作りとは正反対なのだろうと推察される故でもある。
 ハミルさんは3年程前、心臓疾患で倒れたと伝えられてもいて、元気な姿が
 嬉しい反面、あまり無理して欲しく無い気持ちもあったのだが、昨日のステージを
 観る限りますます意気軒昂のようだった。新作の曲は1曲ずつは以前のものよりは
 短めが多いのだが,いずれにせよその音声に衰えは見られない。
 バントン(眉も白くなられたが)さん、パーカッションのガイ・エバンスさん
 (良いガタイだ)も完璧であった(むしろ若い頃より良い点も有ろう)。
 まあ総括して素晴らしかった。行って良かったと思っている。

V.D.G08.jpg

 V.D.G近影・左からガイ・エバンス(per)、ヒュー・バントン(key),
ピーター・ハミル(voその他、下は同じくハミルのソロ、
           2006年のシンギュラリティより)




 

 
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