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MAGAZINE [アート・ロック]

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 マガジン。70年代末、パンクロック第2世代というか、所謂ニュー・ウェーヴと
 いわれたバンドのひとつ。
 画像上は2nd、下が1st。マンチェスターでロンドンパンクの影響も有って生まれた
 バズ・コックスの創始者の一人、ハワード・デヴォートを中心に77年に結成。
 81年迄の間にライブ含め4枚のALを発表。
 リアルタイムではほとんど目にすることのできなかった最盛期の映像も、今なら
 you tubeで見る事ができて改めて思うが、まあかなり突然変異的な性格のバンドと
 いってよいだろう。
 クラウス・ノミとプーチンを足して2で割ったような形相のデヴォートのVoは
 シアトリカルで語り部的であり、他のメンバーも技量が高く、アンサンブルも
 特にセカンドでは厚い。Keyのデイヴ・フォーミュラはプログレのキーボード奏者
 さながらに囲まれた機材を扱い、Bassのバリー・アダムソン
 (黒人、後にニック・ケイヴらと活動)の奏法は伸びやかな高音を活かし、
 トニー・レヴィンや、スタンリー・クラーク、フェルナン・ゾンダースをも連想させる。
 後にバンシィーズの最盛期に貢献するジョン・マクガフのギターの音色も
 メリハリに満ちて素晴らしい。
 尤も当時はこのあたりが逆に「シンセを使っててパンクっぽくない」とか
 「曲が長尺」などの批判も呼んだ。当時は「そうかなあ?他に無い音で良いがなあ」
 くらいに思ったものだが、今思えば大きなお世話である。P.I.Lや、ポップ・グループ
 その他ような、突き抜けた新しさがわかり易く伝わるものではなかったし、
 あの時代の「プログレっぽいのダサイ、人非人」的空気故のことであろうが
 (美術でもそういうのは有ったな。美大時代は「絵画」はなんか肩身狭かったし、
  「具象性」有ろうものなら人非人的な雰囲気ね)。
 私としては、短い間ではあったが、やはり他に比類無きアート・ロック足り得た
 グループだと思っている。ディス・ヒート、スージー&ザ・バンシィーズなどと
 ともにその表現は未だ古びず、むしろ触発される「なにか」が聴こえてくる存在です。





 




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