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sonic-youth : the eternal [アート・ロック]

エターナル.jpg

 ソニック・ユースの新作“ジ・エターナル”がリリースされました。
前作“ラザー・リップド”からほぼ3年ぶり。前のが端正というか、
ある意味かなりそぎ落とされた印象の音だったのに比べると、
一聴しただけで厚み、膨らみ、多様な感触があります。
元ペイヴメントのメンバーの加入で、4人だった前作との違いが出たところも
あるのでしょうが、何か一巡しての再構築の深度、強度が増したみたい、というのが
率直な感想です。特に冒頭2曲、ぶっ飛ぶ程カッコいいです。そんなに沢山
聴いていないけど、今年の新作中では今のところ文句無く最高。

エターナル2.jpg

 「ヘイ、ジョニー。お懐かしや」(左下、元NY・ドールズ、元ハート・ブレーカーズの
                 故・ジョニー・サンダース)
 
  ドールズや、ラモンーズへの敬愛は彼等はたびたび語っているので意外では無いです。
 ただ、ソニック・ユースはそれらの先達以上に、どれだけノイジーにやかましく、
 けたたましく歪んだガレージロック的奏法を奏でても、それら二つのロック史的に
 重要な存在という範疇を超えて「アート」以外の何ものでもない存在感を示し続ける
 不思議さに考えさせられるものがあるのです。
  内ジャケも含めたアート・ワークの豊富さも奇麗で嬉しいですね。
 あえてCDという盤(レコード)の、この媒体ならでは特性を活かそうという
 姿勢にも思えます。
  過去の名作。例えばすぐ思い当たるのでは、ルー・リードの“ベルリン”や、
 イーノの“ビフォア・アンド・アフター・サイエンス”あたりは音の素晴らしさを
 歌詞カードの冊子とか、水彩画集風のリーフレットが倍加していたと記憶しています。
  こういう試みは今後も廃れて欲しく無いし、いずれ参加するとか、手がけてみたいと
 すら思います。 
 
 
 







 
  
     
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