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半年ぶりに我孫子。そして・・・ [アート]


 5/10。昨年展覧会に参加した11月から半年ぶりに我孫子へ行き、
 国際野外美術展の実行委員会に顔を出す。
 組織の再編と、美術、音響双方の作家を推薦、紹介した縁もあって、
 100km離れた藤沢在住とあっては僅かばかりの事しかできないだろうが、
 一応実行委員に名を連ねさせていただくことになってもいる。

 京葉道路を市川で降りて木下(きおろし)街道/市川・印西線を北上。
 千葉ニュータウンにある巨大ショッピッングモール、ジョイフル本田は
 ガソリンも安いので、滞在制作中は他の材料の買い出しも兼ねて、
 良く立ち寄った。今回はどうかな?と思って行ってみると、やはり
 リッター149円だから神奈川よりはかなりマシ。会合が夕方からなのを
 良い事に地物の野菜の直売所等にも道草。全く何やってんだか。

 しかし、この集合住宅と巨大ショッピングセンター(おまけに観覧車付き)
 ばかりのニュータウンの異様さはどうだろう?地名も考えさせられる。
 印西市草深(そうぶけ)というのがちょうどジョイフルや例の観覧車のある
 モールの辺り(印西牧の原駅近く)。農地とそれ以外もなだらかな丘陵と野っ原、
 原野の広がった昔の姿が偲ばれる。
 ここを一直線に貫く国道や北総開発鉄道沿線にせよ、つくばエクスプレス沿いにせよ、
 これはまさに都市型均質化と消費欲望の種だか胞子をまき散らしつつ、伝統的地域社会、
 里山環境に突き刺さって侵蝕するものの姿と動態にも観得るのである。地元では
 JR成田線沿いの古くからの商業地の衰退が問題視されているが、確かにこの新しく
 培養された因子は今日的欲望は爆発的に増殖させるが、そうではないものは
 土壌ごと根絶やしにする毒を持つかのようだ。
 尤も私の居る藤沢は遥か以前から長い時間の経過の中で、既に虫食い状態になっていた
 ことも確かなのだ。北総西部の現状は、よりその衝突が顕著故に際立っているとも
 言えるのだろう。

 国際野外美術展の会場となってきた布佐・相島地区は相島の旧家/現・相島芸術文化村が
 中核にあり、保全に努めて来たきたおかげで上記の均質化は免れている。世界各国から
 アーチストが集い、互いの現状を見つめ、伝えつつ交流と制作を行う場としての意義は大きい。
 ここで機能する原動力たるものとしての美術・芸術の在り様もまた、これらが今後とも
 人間社会で果たし得る重要な要素と考えられるのである。

インドの衣装.jpg

 クロッキーより/紙に筆ペン



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